木下惠介作品上映会 2021年度上半期(2021/4~2021/9)上映特集 木下惠介記念館開館20周年記念 「わたしと木下惠介の春夏秋冬」(春の章・夏の章)

 木下惠介記念館2階にあるアートホールでは、毎月第3日曜日に、木下惠介の監督生涯の全作品49本から特集テーマにあわせて、上映会を開催しています。
 2021年は木下惠介記念館開館20周年という特別の節目を迎え、記念事業の一環として、昨年9月20日~12月20日の約3ヶ月間にわたり「わたしが好きな木下映画」投票アンケート箱を設置し来館の皆様に投票をしていただきました。上位にランキングした作品を2021年度の木下惠介映画上映会プログラムに取り込んでいます。
 今年度(2021年4月~2022年3月)の上映会特集では、『木下惠介記念館開館20周年記念 わたしと木下惠介の春夏秋冬』というテーマで、春夏秋冬の4つ季節を分けて、皆様による投票でランキング上位に入る12本の木下映画を選び、上映いたします。


特集『木下惠介記念館開館20周年記念 わたしと木下惠介の春夏秋冬』

 木下惠介監督は生涯に渡り、人々の強さ、弱さ、美しさ、醜さなど、喜びや悲しみの物語を通して「本当の人間」を描き続けました。人間の一生は、めぐりめぐる「春夏秋冬」とともにあります。木下映画の中にも、それぞれの季節性が秘められています。
 春―豊かな自然あふれる田舎の牧場に帰ってきたストリッパーの女の冒険
 夏―太陽がさんさんと照る小豆島の小学校を舞台にした先生と生徒の愛の物語
 秋―野菊が咲く中いとこ同士の男と女が語り合う切ない思い出
 冬―雪山に捨てられる母と置き去ることができない息子の葛藤…
 木下監督、そして私たちが思い浮かべる「春夏秋冬」をそれぞれの作品に見ることができます。木下惠介監督への尽きぬ想いは私たちの春夏秋冬に織り込まれ永遠に流れていきます。


~春の章~

上映日 2021年4月18日(日)

【作品詳細】
『花咲く港』
(1943(昭和18)年、82分、モノクロ、スタンダード)
監督・演出:木下惠介
原作:菊田一夫/脚色:津路嘉郎/撮影:楠田浩之/音楽: 安倍盛
出演:小澤栄太郎、上原謙、水戸光子、笠智衆、東野英治郎、坂本武、東山千栄子

【あらすじ】
「世の中には真の悪人はいない」という理念で描かれる木下惠介初の監督作品です。九州南岸から船で渡る小島にやって来た悪いペテン師と、善良な島民たちとの一連の出来事が寓話的な形式で展開していきます。題名が示すように、あたかも春風に誘われて、木下惠介が映画の才能を開花させた記念すべき作品になりました。


上映日 2021年5月16日(日)

【作品詳細】
『破戒』
(1948(昭和23)年、99分、モノクロ、スタンダード)
監督:木下惠介/原作:島崎藤村
脚本:久板栄二郎/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:池部良、桂木洋子、滝沢修、宇野重吉、山内明、薄田研二

【あらすじ】
日本の代表的な自然主義作家である島崎藤村の同名小説を映画化した作品です。木下惠介が最も重要とする「民主主義」を彷彿とさせる最初の作品で、あえて原作を読まずに、独自の視点で演出をし、被差別部落出身の青年の苦悩よりも、お互い不遇な身の上にある青年と少女の心の触れ合いに注目し、みずみずしい青春映画に仕上げました。


上映日 2021年6月20日(日)

【作品詳細】
『カルメン故郷に帰る』
(1951(昭和26)年、86分、カラー、スタンダード)
監督・脚本:木下惠介
撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司、黛敏郎
出演:高峰秀子、佐野周二、笠智衆、井川邦子、佐田啓二、小林トシ子

【あらすじ】
日本初のカラー映画として世に知られる名作です。東京でストリッパーをしているリリィ・カルメンは、「芸を売る」という信念の下、故郷へ錦を飾るために帰ってくるが、戸惑う村民たちとの繰り返されるトラブルの中で、「裸踊り」の公演が決定しました。春の草原を舞台に明るくテンポの速いダンスシーンがとても印象的です。


~夏の章~

上映日 2021年7月18日(日)

【作品詳細】
『新・喜びも悲しみも幾歳月』
(1986(昭和61)年、130分、カラー、ビスタサイズ)
監督・原作・脚本:木下惠介
撮影:岡崎宏三/編集:杉原よ志/音楽:木下忠司
出演:加藤剛、大原麗子、植木等、中井貴一、紺野美沙子、田中健

【あらすじ】
松竹大船撮影所50周年記念企画と銘打たれた本作は、29年前の大ヒット作の続編として、前作とまったく趣の異なる佳作に仕上がりました。日本全国に点在する灯台を舞台に、転勤の多い燈台守一家の13年にわたる生活を、夫婦関係や親子関係に焦点を当てて描いています。灯台の光に誘われ夏の海風を感じるヒューマンドラマです。


上映日 2021年8月15日(日)

【作品詳細】
『笛吹川』
(1960(昭和35)年、117分、特殊カラー、シネマスコープ)
監督・脚色:木下惠介/原作:深沢七郎
撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:高峰秀子、田村高廣、市川染五郎(九代目松本幸四郎)、岩下志麻、川津祐介、中村萬之助(二代目中村吉右衛門)

【あらすじ】
深沢七郎の同名小説を木下惠介が脚色・監督し、独自の映像表現に挑戦した野心作です。モノクロフィルムに部分的に特殊色彩を焼き付ける手法で、観る人に躍動感あふれるインパクトのある印象を与えます。戦国時代の甲斐の国を舞台に、笛吹川のほとりに住む貧農の5世代にわたる約60余年の物語です。川の水に浸かるかのように、戦乱に生きる人々の寒々とした想いが感じられます。


上映日 2021年9月19日(日)

【作品詳細】
『二十四の瞳』
(1954(昭和29)年、156分、モノクロ、スタンダード)
監督・脚色:木下惠介/原作:壺井栄
撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:高峰秀子、月丘夢路、小林トシ子、井川邦子、田村高廣、笠智衆

【あらすじ】
壺井栄の同名小説を映画化した本作は、「戦争とは?」を徹底的に問い続けています。映画史上「不朽の名作」と呼ばれ、木下惠介の代表作です。瀬戸内海に浮かぶ小豆島を舞台に、小学校の女教師と12人の生徒たちの師弟愛を年代記的に綴った作品で、この小さな島で繰り広げられる物語は、日本のみならず世界中の人々に感動を届けています。


【開催情報】
上映日:各月第3日曜日
上映開始時刻:①10:00~(9:30開場)②14:00~(13:30開場)
会場:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
入場料:100円
対象:小学生以上
主催:木下惠介記念館
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映1時間前より受付開始します。


【関連企画】
特別展示 木下惠介記念館開館20周年記念 「わたしと木下惠介の春夏秋冬」(春の章・夏の章)

会期:
[春の章・夏の章] 2021年4月3日(土)~2021年8月31日(火)
[秋の章・冬の章] 2021年9月18日(土)~2022年2月20日(日)
※9月1日(水)~9月17日(金)は入れ替えのため休室 

休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日にあたる平日開館日、施設点検日、年末年始
開館時間:9:00~17:00
会場:木下惠介記念館 特別展示室・第2展示室
観覧料:無料(常設展観覧料内でご覧いただけます。)


■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場を
  ご利用ください。
■ 栄町パーキングをご利用の方には、事務所にて駐車券に駐車料金割引の
  押印をいたします。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。