木下惠介に関する資料の展示の他、有形文化財「旧浜松銀行協会」設計者の中村與資平を紹介する資料室があります。

展示室1.2

浜松市出身の映画監督木下惠介の業績と生涯を紹介しています。常設展示では、映画作品の紹介やゆかりの品を展示しています。惠介が収集していた灰皿や、愛用していた机やソファー、所蔵していた本等を展示しています。折々で、特別展示を開催しています。

中村與資平資料室

浜松銀行協会を設計した中村與資平の業績と生涯を紹介しています。また、当時使われていた組合銀行記録や看板等の貴重な資料を展示しています。昭和初期の雰囲気が感じられる品々です。


浜松市旧浜松銀行協会

1930年(昭和5年)に中村與資平の設計により「浜松銀行協会集会所」として建設され、1946年に「浜松銀行協会」と名称を改めました。1998年に国の登録有形文化財となり、2004年に銀行協会の役目を終えて浜松市に譲渡され、2009年に浜松市指定有形文化財「旧浜松銀行協会」となりました。地中海沿いの街並みを彷彿とさせるスペイン風鉄筋コンクリート二階建ての建築物です。

中村與資平

1880年、長上郡天王村(現浜松市東区天王町)で生まれました。浜松高等小学校(現浜松中部学園)、浜松中学(現浜松北高等学校)、第三高等学校(現京都大学)を経て、東京帝国大学(現東京大学)建築科を卒業。東京駅設計で知られる辰野葛西事務所に入所後、1912年、京城(現ソウル特別市)に中村建設事務所を開設、1922年、東京に中村工務所を開設し、銀行や公共建築を数多く手がけました。