【終了しました】2021/05/16(日) 木下惠介作品上映会『破戒』~春の章~

特集『木下惠介記念館開館20周年記念 わたしと木下惠介の春夏秋冬』

 木下惠介監督は生涯に渡り、人々の強さ、弱さ、美しさ、醜さなど、喜びや悲しみの物語を通して「本当の人間」を描き続けました。人間の一生は、めぐりめぐる「春夏秋冬」とともにあります。木下映画の中にも、それぞれの季節性が秘められています。春―豊かな自然あふれる田舎の牧場に帰ってきたストリッパーの女の冒険、夏―太陽がさんさんと照る小豆島の小学校を舞台にした先生と生徒の愛の物語、秋―野菊が咲く中いとこ同士の男と女が語り合う切ない思い出、冬―雪山に捨てられる母と置き去ることができない息子の葛藤…木下監督、そして私たちが思い浮かべる「春夏秋冬」をそれぞれの作品に見ることができます。木下惠介監督への尽きぬ想いは私たちの春夏秋冬に織り込まれ永遠に流れていきます。


Ⓒ松竹 1948

【作品詳細】
『破戒』(1948年、99分、モノクロ、スタンダード)
監督:木下惠介/原作:島崎藤村
脚本:久板栄二郎/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:池部良、桂木洋子、滝沢修、宇野重吉、山内明、薄田研二
※第3回毎日映画コンクール監督賞、1948年度キネマ旬報ベスト・テン第6位

【あらすじ】
日本の代表的な自然主義作家である島崎藤村の同名小説を映画化した作品です。木下惠介が最も重要とする「民主主義」を彷彿とさせる最初の作品で、あえて原作を読まずに、独自の視点で演出をし、被差別部落出身の青年の苦悩よりも、お互い不遇な身の上にある青年と少女の心の触れ合いに注目し、みずみずしい青春映画に仕上げました。


【上映会概要】
日程:2021年5月16日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名 
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。

 

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