【終了しました】2023/11/19(日) 木下惠介作品上映会『この天の虹』

特集『木下惠介映画にみる地理学』

北海道、瀬戸内海、九州、スリランカ・・・日本国内に留まらず、木下惠介監督は映画のロケ地を様々な地に求めていきました。そして、それぞれの地域が持つ独自の風景や文化や歴史を自身の映画創作に融合させ、そこで展開する物語には、その地域ならではの独特な気質が織り込まれました。長崎県長崎市で原子爆弾の投下により妻を亡くした放射線医学博士の怒りと哀しみ、福島県会津若松市で育ち久々に帰省した大学生と友人たちの悩みと戸惑い、岐阜県高山市に休暇で帰省した男性と未亡人となった幼馴染の間に再燃した恋心と迷走・・・本特集では、東北から九州の地で展開する6本の木下惠介映画を選び、地域と映画の新たな関係性と可能性を問いかけ、木下惠介監督ならではの地理学的な考え方を提示していきたいと思います。


Ⓒ松竹 1958

【作品詳細】
『この天の虹』
1958(昭和33)年、106分、カラー、シネマスコープ
監督・脚本:木下惠介/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:高橋貞二、久我美子、田村高廣、大木実、田中絹代、川津祐介、笠智衆

【あらすじ】
北九州市にある八幡製鉄所(現・日本製鉄株式会社)を舞台に、そこで働いている人々の人生を描く群像劇。日本を代表する工業都市に成長した北九州市で、明治時代に操業を開始した官営八幡製鉄所をはじめとする、工場から立ち上る七色の煙は全国から集まってきた若者の明るい未来の象徴とされていた。高度経済成長期に突入する日本人の力強い姿が誠実に表現された。


【上映会概要】
日程:2023年11月19日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。

■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場を
  ご利用ください。
■ 栄町パーキングをご利用の方には、事務所にて駐車券に駐車料金割引の
  押印をいたします。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。