【終了しました】2023/12/17(日) 木下惠介作品上映会『この子を残して』

特集『木下惠介映画にみる地理学』

北海道、瀬戸内海、九州、スリランカ・・・日本国内に留まらず、木下惠介監督は映画のロケ地を様々な地に求めていきました。そして、それぞれの地域が持つ独自の風景や文化や歴史を自身の映画創作に融合させ、そこで展開する物語には、その地域ならではの独特な気質が織り込まれました。長崎県長崎市で原子爆弾の投下により妻を亡くした放射線医学博士の怒りと哀しみ、福島県会津若松市で育ち久々に帰省した大学生と友人たちの悩みと戸惑い、岐阜県高山市に休暇で帰省した男性と未亡人となった幼馴染の間に再燃した恋心と迷走・・・本特集では、東北から九州の地で展開する6本の木下惠介映画を選び、地域と映画の新たな関係性と可能性を問いかけ、木下惠介監督ならではの地理学的な考え方を提示していきたいと思います。


Ⓒ松竹 1983

【作品詳細】
『この子を残して』
1983(昭和58)年、128分、カラー、ビスタサイズ
監督:木下惠介/原作:永井隆/脚色:木下惠介、山田太一/撮影:岡崎宏三/音楽:木下忠司
出演:加藤剛、十朱幸代、大竹しのぶ、麻丘めぐみ、山口崇、淡島千景

【あらすじ】
長崎市への原子爆弾投下を舞台に、医学博士で随筆家の永井隆が自分の体験を基に描いた手記を木下惠介が映画化したヒューマンドラマ。永井は妻を亡くし、自らも被爆した身でありながら、子供のために記録を執筆し始めたが・・・長崎原爆を扱った数少ない作品の一つとして、反戦主義を貫いてきた木下惠介の凛々しい眼差しが垣間見える。


【上映会概要】
日程:2023年12月17日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。

■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場を
  ご利用ください。
■ 栄町パーキングをご利用の方には、事務所にて駐車券に駐車料金割引の
  押印をいたします。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。