【終了しました】2023/8/20(日) 木下惠介作品上映会『女の園』

特集『社会派映画監督・木下惠介』

木下惠介は戦前から戦後に渡り、日本映画の黄金時代を築き上げた一人と言えます。敗戦後、軍国主義が崩壊し民主主義へと大きく移行する中で、木下惠介は時代の空気を敏感に捉え、市井の人々を見つめ続け多くの社会派作品を世の中に送り出しました。
家庭崩壊により本音を隠して非行に走る若者たち、真実を探るもののモラルを逸し善魔化する記者、大学の絶対的権威と無慈悲な規則に反発する女子学生たち、通り魔に刺され死亡した息子のために国に訴えかける父親・・・木下惠介は鋭いまなざしをもって、社会に生きる人々の葛藤や苦悩等を映画で表現しました。
この特集を通じ、現在の世界で起きている様々な出来事について、木下惠介作品に常に内包されている社会への問いかけと共に、考えるきっかけにしていただければと願います。


Ⓒ松竹 1954

【作品詳細】
『女の園』
1954(昭和29)年、141分、モノクロ、スタンダード
監督・脚色:木下惠介/原作:阿部知二/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:高峰秀子、岸惠子、久我美子、田村高廣、田浦正巳、東山千栄子、高峰三枝子

【あらすじ】
阿部知二の小説『人工庭園』を木下惠介が脚色・監督し映画化。民主主義に隠れた日本の封建主義を描いた問題作。京都にある良妻賢母型教育を信条とする全寮制の女子大学は厳しい規律で知られている。大学の民主化運動の意識が高まり、自由を求めた学生たちが騒ぎを起こした。日本映画の黄金期を代表する女優の高峰秀子・岸惠子・久我美子の競演による美しくもたくましい傑作。田村高廣は本作で俳優デビューを果たした。

1954年度キネマ旬報ベスト・テン第2位/第9回毎日映画コンクール監督賞、脚本賞


【上映会概要】
日程:2023年8月20日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名 
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。

■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場を
  ご利用ください。
■ 栄町パーキングをご利用の方には、事務所にて駐車券に駐車料金割引の
  押印をいたします。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。