【終了しました】2021/12/19(日) 木下惠介作品上映会『日本の悲劇』~秋の章~

特集『木下惠介記念館開館20周年記念 わたしと木下惠介の春夏秋冬』

 木下惠介監督は生涯に渡り、人々の強さ、弱さ、美しさ、醜さなど、喜びや悲しみの物語を通して「本当の人間」を描き続けました。人間の一生は、めぐりめぐる「春夏秋冬」とともにあります。木下映画の中にも、それぞれの季節性が秘められています。
 春―豊かな自然あふれる田舎の牧場に帰ってきたストリッパーの女の冒険
 夏―太陽がさんさんと照る小豆島の小学校を舞台にした先生と生徒の愛の物語
 秋―野菊が咲く中いとこ同士の男と女が語り合う切ない思い出
 冬―雪山に捨てられる母と置き去ることができない息子の葛藤…
 木下監督、そして私たちが思い浮かべる「春夏秋冬」をそれぞれの作品に見ることができます。木下惠介監督への尽きぬ想いは私たちの春夏秋冬に織り込まれ永遠に流れていきます。


Ⓒ松竹 1953

【作品詳細】
『日本の悲劇』
(1953(昭和28)年、116分、モノクロ、スタンダード)
監督・脚本:木下惠介/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:望月優子、桂木洋子、田浦正巳、佐田啓二、高橋貞二、高杉早苗
※1953年度キネマ旬報ベスト・テン第6位、第8回毎日映画コンクール脚本賞、第4回ブルーリボン賞脚本賞

【あらすじ】
第二次世界大戦の敗戦を受け、GHQによる占領期に民主化改造が進められ、価値観の激しい変容を余儀なくされる日本社会。その縮図のような親子の生活に焦点をあてた社会派作品である。戦争で夫を亡くした未亡人は、子供のために体を売るが、必死に隠そうとした過去の暗闇がばれ、親子関係が崩壊していく。木下映画に最も重要な要素である「民主主義」と「女性」を主題に、社会派女優として踏み出した望月優子が好演している。


【上映会概要】
日程:2021年12月19日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名 
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。

■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場を
  ご利用ください。
■ 栄町パーキングをご利用の方には、事務所にて駐車券に駐車料金割引の
  押印をいたします。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。