【終了しました】2021/12/4(土) 木下惠介作品『女』特別上映&トークイベント

木下惠介の生没月にあたる12月に合わせ、木下惠介作品『女』の特別上映&トークイベントを開催します。

戦後間もない1948年に制作された『女』は、ずるい男から逃げ出せずにいる踊り子の繊細な心理描写を描いた、わずか67分の緊張感溢れるサスペンス・ロードムービーです。たった二人のキャストをオールロケーションで撮影した実験精神に満ちた作品であり、その演出からも「戦争」とその時代に生きる「女性」に対する木下監督の思いを感じることができます。
今回は、上映後に、キネマ旬報等数多くのメディアで活躍する浜松出身の映画ジャーナリスト・大高宏雄氏によるトークイベントを開催します。当時の社会状況と映画業界の動向などにも焦点を当てながら、木下監督がこの映画に込めたであろう思いを紐解きます。


©松竹 1948

『女』
(1948(昭和23)年、67分、モノクロ、スタンダード)
監督・脚本: 木下惠介
撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
製作: 小倉武志 /編集: 杉原よ志
出演:水戸光子、小澤栄太郎
※第3回毎日映画コンクール監督賞

【あらすじ】
ダンサーの敏子は、恋人でもあるやくざ稼業の正に無理やり箱根へと連れていかされる。どうやら正は罪を犯したようなのだが、そんな彼から敏子はなかなか逃れられず……。



開催日 :2021年12月4日(土)
開催時間:13:30~16:30
     ・第1部:『女』上映67分
     ・第2部:トーク
会場  :木下惠介記念館 アートホール
対象  :中学生以上
定員  :30名(先着順)
参加料 :500円
主催  :木下惠介記念館(指定管理者:浜松創造都市協議会・東海ビル管理グループ)


【講師】大高 宏雄(おおたか ひろお)

1954年、浜松市生まれ。浜松北高を経て、明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。現在、映画ジャーナリスト、文化通信社特別編集委員。キネマ旬報「大高宏雄のファイト・シネクラブ」(2012年度キネマ旬報読者賞受賞)、毎日新聞「チャートの裏側」、日刊ゲンダイデジタル「大高宏雄の新『日本映画界』最前線」などを連載。「興行価値―商品としての映画論」(鹿砦社)、「ミニシアター的!」(WAVE出版)、「日本映画 逆転のシナリオ」(WAVE出版)、「日本映画への戦略」(希林館)、「仁義なき映画列伝」(鹿砦社)、「映画業界最前線物語 君はこれでも映画をめざすのか」(愛育社)、「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など著書多数。1992年から毎年、独立系作品を中心とした映画賞「日本映画プロフェッショナル大賞(日プロ大賞)」を主宰。2021年で30回目を迎えた。


【申し込み方法】
2021年10月15日(金)9:00~予約受付開始
お申し込みにあたり必要事項をご連絡ください。メール、電話、窓口にて承ります。
・イベント名
・参加者の氏名、よみがな
・電話番号
・学年(高校生まで)
・お申し込みのきっかけ(何で知ったか)