【終了しました】2021/11/21(日) 木下惠介作品上映会『野菊の如き君なりき』~秋の章~


特集『木下惠介記念館開館20周年記念 わたしと木下惠介の春夏秋冬』

 木下惠介監督は生涯に渡り、人々の強さ、弱さ、美しさ、醜さなど、喜びや悲しみの物語を通して「本当の人間」を描き続けました。人間の一生は、めぐりめぐる「春夏秋冬」とともにあります。木下映画の中にも、それぞれの季節性が秘められています。
 春―豊かな自然あふれる田舎の牧場に帰ってきたストリッパーの女の冒険
 夏―太陽がさんさんと照る小豆島の小学校を舞台にした先生と生徒の愛の物語
 秋―野菊が咲く中いとこ同士の男と女が語り合う切ない思い出
 冬―雪山に捨てられる母と置き去ることができない息子の葛藤…
 木下監督、そして私たちが思い浮かべる「春夏秋冬」をそれぞれの作品に見ることができます。木下惠介監督への尽きぬ想いは私たちの春夏秋冬に織り込まれ永遠に流れていきます。


Ⓒ松竹 1955

【作品詳細】
『野菊の如き君なりき』
(1955(昭和30)年、92分、モノクロ、スタンダード)
監督・脚色:木下惠介/原作:伊藤左千夫「野菊の墓」より/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:有田紀子、田中晋二、笠智衆、田村高廣、小林トシ子、杉村春子
1955年度キネマ旬報ベスト・テン第3位

【あらすじ】
歌人・伊藤左千夫の処女小説「野菊の墓」の映画化で木下惠介が脚色と監督を担当した。万物の凋む秋にしか咲かない野菊の絶えざる生命力を、愛し合う若い男女の美しく切ない感情に象徴させている。男女の主人公は芝居経験のない素人を大胆に起用し、作中の回想シーンでは、画面に白い楕円形の枠を登場させ、天才的な演出方法を試みた。その楕円の画面が観る私たちを、叙情的で純粋な世界へと誘い出してくれる。


【上映会概要】
日程:2021年11月21日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。

■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場を
  ご利用ください。
■ 栄町パーキングをご利用の方には、事務所にて駐車券に駐車料金割引の
  押印をいたします。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。