【終了しました】2023/4/16(日) 木下惠介作品上映会『太陽とバラ』
木下惠介は戦前から戦後に渡り、日本映画の黄金時代を築き上げた一人と言えます。敗戦後、軍国主義が崩壊し民主主義へと大きく移行する中で、木下惠介は時代の空気を敏感に捉え、市井の人々を見つめ続け多くの社会派作品を世の中に送り出しました。
家庭崩壊により本音を隠して非行に走る若者たち、真実を探るもののモラルを逸し善魔化する記者、大学の絶対的権威と無慈悲な規則に反発する女子学生たち、通り魔に刺され死亡した息子のために国に訴えかける父親・・・木下惠介は鋭いまなざしをもって、社会に生きる人々の葛藤や苦悩等を映画で表現しました。
この特集を通じ、現在の世界で起きている様々な出来事について、木下惠介作品に常に内包されている社会への問いかけと共に、考えるきっかけにしていただければと願います。
【作品詳細】
『太陽とバラ』
1956(昭和31)年、85分、モノクロ、スタンダード
監督・脚本:木下惠介/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:中村嘉葎雄、石濱朗、沢村貞子、有田紀子、久我美子、杉田弘子
【あらすじ】
「太陽族」と呼ばれる享楽的な若者の非行が肯定されがちな風潮に憤った木下惠介が製作した反骨の社会派青春映画。貧しい母子家庭に育った清は、行き場のない怒りを晴らすかのように非行を繰り返し、太陽族のブルジョア青年のグループに引き入れられ、ついには自滅的な世界に迷い込む。戦後、日本社会が大きく転換する時代に翻弄された親子に焦点をあてた作品として、母の嘆きを描いた『日本の悲劇』と並び、息子の悲劇を描いた力作。
1956年度米ゴールデングローブ賞外国語映画賞/1956年キネマ旬報ベスト・テン第9位
【上映会概要】
日程:2023年4月16日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。
■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場を
ご利用ください。
■ 栄町パーキングをご利用の方には、事務所にて駐車券に駐車料金割引の
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■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。
- 受付で検温を行います。出入口に消毒液を設置いたします。
- 先着順で整理券を配布いたします。
- ソーシャルディスタンスを保つために、二階アートギャラリーを待合室として増設いたします。
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