【終了しました】2022/11/20(日) 木下惠介作品上映会『歓呼の町』
生涯49本の映画を世に送り出した木下惠介監督は2022年に生誕110周年を迎えます。戦前に生まれ、中国の戦場での実体験は戦後の木下映画の原点の一つになったとも言えます。木下惠介は戦争に対する複雑な心境を描いた50本目の作品『戦場の固き約束』を計画しながら未完成のまま他界してしまいました。「幻の名作」と呼ばれるこの作品を観ることはもうできませんが、そのタイトルと残されたシナリオから木下映画に重要なテーマである「戦争」、そして「約束」への想いが想像できます。本特集は木下惠介の全49本の作品の中から、戦争に対する様々な想いが込められた6本の傑作を選びました。プロパガンダの国策映画、戦時下の庶民の日常を描いた物語、疎開地の人々の苦難と希望に焦点を当てた作品、戦争によってばらばらになった家族の強い絆が伝わってくる作品等、この特集を通じて木下惠介と未完に終わった「戦場の固き約束」がどんな映像になったか想像していただきたいと思います。
【作品詳細】
『歓呼の町』
1944(昭和19)年、73分、モノクロ、スタンダード
監督:木下惠介/脚本:森本薫/撮影:楠田浩之
出演:上原謙、水戸光子、東野英治郎、信千代、小堀誠、飯田蝶子
【あらすじ】
戦時下、人々が次々と強制疎開させられていく東京の下町の一角に、様々な事情で東京を離れられずにいた四家族がいた。その中に、失踪した夫の帰りを待ち続ける妻と息子がいて、やがて夫は町に帰ってきた。森本薫のオリジナル脚本により、疎開促進の国策映画として制作された群像劇。公開時は「勇ましさに欠ける」とクレームが入ったが、木下映画の反戦主義を感じられる一作である。
【上映会概要】
日程:2022年11月20日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。
■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場を
ご利用ください。
■ 栄町パーキングをご利用の方には、事務所にて駐車券に駐車料金割引の
押印をいたします。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。
- マスクの着用をお願いいたします。マスク未着用の方はご入場をお断りさせていただきます。
- 受付で検温を行います。
- 出入口に消毒液を設置いたします。手指の消毒にご協力ください。
- 先着順で整理券を配布いたします。
- お名前とご連絡先を記入お願いいたします。筆記用具をご持参ください。
- ソーシャルディスタンスを保つために、二階アートギャラリーを待合室として増設いたします。
- 会場では注意事項をあらかじめアナウンスさせていただきます。