2024/10/20(日) 木下惠介作品上映会『カルメン故郷に帰る』

特集『二重の瞳(Double Eyes):木下惠介と高峰秀子』

2024年、女優の高峰秀子は生誕100周年を迎えました。高峰は天才子役から大女優へ成長し、戦前から戦後の半世紀にわたって300余本の映画に出演し、木下惠介作品12本に出演しました。日本初のカラー映画『カルメン故郷に帰る』から、女優引退作である『衝動殺人 息子よ』まで、高峰の波乱万丈の女優人生を回顧することができる名作の数々は木下映画において実現したと言えます。
本特集のタイトル「二重の瞳(Double Eyes)」は、木下惠介と高峰秀子の両者ともに代表作として数えられる『二十四の瞳』にちなんで名付けました。この特集では、高峰という女優の演技力を自らの作品で発揮させる監督・木下惠介の瞳と、木下という監督の意図を自らの解釈で演じる女優・高峰秀子の瞳に重ね合わせた6本の作品を年代順に紹介します。


Ⓒ松竹 1951

【作品詳細】
『カルメン故郷に帰る』
1951(昭和26)年、86分、カラー、スタンダード
監督・脚本:木下惠介/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司、黛敏郎
出演:高峰秀子、小林トシ子、井川邦子、佐野周二、佐田啓二、笠智衆

高峰秀子が出演した最初の木下映画であり、日本初のカラー映画。東京でストリッパーをしているカルメンは、故郷に錦を飾るべく帰ってくるが、村民たちにインチキ芸術家として嘲笑され、名誉挽回のために村で「裸踊り」の公演を決定した。黛敏郎の作曲で高峰が歌う同名主題歌が戦後の軽やかさと共に解放感を引き出す。

1951年度キネマ旬報ベスト・テン第4位、第6回毎日映画コンクール脚本賞


【上映会概要】
日程:2024年10月20日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。

■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場を
  ご利用ください。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。