【終了しました】2024/07/21(日) 木下惠介作品上映会『夕やけ雲』

特集『喜劇でありえたかもしれない木下映画』

木下惠介は生涯をかけて49本の映画を製作しました。その中で多くの喜劇を手がけ「コメディの天才」と称されました。一方で、心に響く悲劇も次々と世の中に送り出し、「泣かせの木下」とも言われました。
木下惠介の映画作品において、喜劇と悲劇は紙一重と言われています。観客の笑いを引き出すような喜劇だと思われる作品でも、その時代の風潮や世論を風刺的な演出法で表現する悲劇性が内包されています。逆に、涙が浮かぶ抒情的な作品でも必ずしも悲劇的なテーマを全面的に訴えているわけではなく、希望や期待を持たせる喜劇としての捉え方も見えてきます。
この特集では、木下惠介作品における喜劇と悲劇の違いと同一性、またはその両面性に注目して、喜劇でありえたかもしれない6本の木下惠介作品をお届けします。


Ⓒ松竹 1956

【作品詳細】
『夕やけ雲』
1956(昭和31)年、78分、モノクロ、スタンダード
監督:木下惠介/脚本:楠田芳子/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:田中晋二、望月優子、久我美子、東野英治郎、田村高廣、山田五十鈴

下町の魚屋育ちの青年・洋一は、両親と兄弟の七人家族で細々と暮していた。洋一は船乗りに憧れているが、父が心臓病で倒れたことにより、家庭内の問題が一気に噴出した・・・夢と現実の距離、そして諦念の美学を日常の生活で巧みに表現する下町の青春物語。実妹・楠田芳子がオリジナル脚本を担当した唯一の木下作品。2024年、楠田芳子は生誕100周年を迎える。


【上映会概要】
日程:2024年07月21日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。

■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場を
  ご利用ください。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。