【終了しました】2023/10/15(日) 木下惠介作品上映会『破戒』

特集『木下惠介映画にみる地理学』

北海道、瀬戸内海、九州、スリランカ・・・日本国内に留まらず、木下惠介監督は映画のロケ地を様々な地に求めていきました。そして、それぞれの地域が持つ独自の風景や文化や歴史を自身の映画創作に融合させ、そこで展開する物語には、その地域ならではの独特な気質が織り込まれました。長崎県長崎市で原子爆弾の投下により妻を亡くした放射線医学博士の怒りと哀しみ、福島県会津若松市で育ち久々に帰省した大学生と友人たちの悩みと戸惑い、岐阜県高山市に休暇で帰省した男性と未亡人となった幼馴染の間に再燃した恋心と迷走・・・本特集では、東北から九州の地で展開する6本の木下惠介映画を選び、地域と映画の新たな関係性と可能性を問いかけ、木下惠介監督ならではの地理学的な考え方を提示していきたいと思います。


Ⓒ松竹 1948

【作品詳細】
『破戒』
1948(昭和23)年、99分、モノクロ、スタンダード
監督:木下惠介/脚本:久板栄二郎/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:池部良、桂木洋子、滝沢修、宇野重吉、山内明、薄田研二

【あらすじ】
飯山市にある小学校を舞台に展開する部落差別問題をテーマに扱う青春映画。自然主義文学の先駆けとなった島崎藤村の同名小説を、木下惠介が原作を読まずに独自の視点で演出した作品。美しくも閉鎖的な信州を背景に被差別部落出身の青年教師・丑松が苦悩と憧れの間を揺れる姿を描く。本作は松竹の東西撮影所交流により京都撮影所での木下惠介の監督1作目にあたる。

1948年度キネマ旬報ベスト・テン第6位/第3回毎日映画コンクール監督賞


【上映会概要】
日程:2023年10月15日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名 
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。

■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場を
  ご利用ください。
■ 栄町パーキングをご利用の方には、事務所にて駐車券に駐車料金割引の
  押印をいたします。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。