【終了しました】2023/3/19(日) 木下惠介作品上映会『死闘の伝説』

特集『木下惠介と戦場の固き約束』

生涯49本の映画を世に送り出した木下惠介監督は2022年に生誕110周年を迎えます。戦前に生まれ、中国の戦場での実体験は戦後の木下映画の原点の一つになったとも言えます。木下惠介は戦争に対する複雑な心境を描いた50本目の作品『戦場の固き約束』を計画しながら未完成のまま他界してしまいました。「幻の名作」と呼ばれるこの作品を観ることはもうできませんが、そのタイトルと残されたシナリオから木下映画に重要なテーマである「戦争」、そして「約束」への想いが想像できます。本特集は木下惠介の全49本の作品の中から、戦争に対する様々な想いが込められた6本の傑作を選びました。プロパガンダの国策映画、戦時下の庶民の日常を描いた物語、疎開地の人々の苦難と希望に焦点を当てた作品、戦争によってばらばらになった家族の強い絆が伝わってくる作品等、この特集を通じて木下惠介と未完に終わった「戦場の固き約束」がどんな映像になったか想像していただきたいと思います。


Ⓒ松竹 1963

【作品詳細】
『死闘の伝説』
1963(昭和38)年、83分、モノクロ(一部カラー)、シネマスコープ
監督・脚本・製作:木下惠介/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:岩下志麻、加賀まりこ、加藤剛、田中絹代、加藤嘉、菅原文太

【あらすじ】
戦時下、北海道に疎開してきた園部家の娘・黄枝子に、村長の息子・剛一との縁談が持ち上がる。しかし大陸戦線での剛一の残虐行為を目撃した長男・秀行は縁談を断ったため、村中の園部家迫害が始まった。太平洋戦争末期、戦争は戦時だけでなく戦後まで狂気をもたらしてしまうという悲劇的顛末を描いたバイオレンス映画。音楽は弟・木下忠司でアイヌの民族楽器ムックリを用いてサスペンスを盛り上げる。


【上映会概要】
日程:2023年3月19日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名 
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。

■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場を
  ご利用ください。
■ 栄町パーキングをご利用の方には、事務所にて駐車券に駐車料金割引の
  押印をいたします。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。