2026/4/19(日) 木下惠介記念館映画上映会『わが恋せし乙女』
特集「Emotion in Motion——木下映画におけるカメラワークとメロドラマ」
「emotion(感情)」という言葉のラテン語の由来には「motion(動き)」の意味が含まれています。カメラで登場人物の情緒を捉えて物語を伝える映画(motion picture)が、大衆文化の中で発展する過程において、豊かな感情表現を有するメロドラマ(誇張された抒情劇)は大きな功績を残しました。
木下惠介は抒情映画の名手として知られ、幾度となくメロドラマの手法を用いてきました。また、1943年の木下の初監督作から『なつかしき笛や太鼓』(1963)までのほとんどの木下映画の撮影技師を務めた楠田浩之(1916-2008)は、巧みなカメラワークで木下の多彩なビジョンを具現化しました。善悪の二元論や大胆な感情表現など、メロドラマは通俗的なジャンルとしてしばしば軽視されがちですが、木下・楠田流メロドラマには実に豊かな映像表現が随所に見て取れます。
本特集では、二人の盟友がカメラを通して、時にジャンルを定義づけ、時にそれを超える、表現豊かな6作品を紹介します。

【作品詳細】
『わが恋せし乙女』
1946(昭和21)年、75分、モノクロ、スタンダード
監督・脚本:木下惠介/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:原保美、井川邦子、増田順二、東山千栄子、勝見庸太郎、山路義人
信州の牧場を舞台に、青年の叶わぬ恋を描く。広大な草原での移動撮影で、兄妹の如く育った美子に向けた甚吾の揺れ動く恋心を捉える。ギリシア語の「歌(メロス)」と「劇(ドラマ)」が語源であるメロドラマは、音楽と密接な関係があり、木下の実弟・忠司は本作で映画音楽家デビューを果たした。2026年4月、忠司と楠田(撮影)は共に生誕110周年を迎える。
1946年度キネマ旬報ベスト・テン第5位
【上映会概要】
日程:2026年4月19日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。
■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場をご利用ください。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。
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