2025/09/21(日) 木下惠介作品上映会『新釈四谷怪談』
「映画は総合芸術」といわれるように、卓越した映画作品は、優れた美術、音楽、演劇、文芸、建築など、様々な芸術表現の要素が巧みに構成されて実現します。そのすべてを統括し、総合的に判断して一本の作品に結実させることこそが、映画監督の役目です。「天才監督」と呼ばれる木下惠介は、幼いころよりあらゆる感官(sense)や感受性(sensitivity)が鋭敏であったと言われ、バランス感覚に秀でていました。
感官とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚、すなわち「五感」のことを言います。五感を超え、物事の本質を捉える能力が「第六感」だと言われています。これらすべてに並外れた敏感さを持つ木下の感性が、数々の名作の基盤となりました。本特集では、木下惠介によるあらゆる感官の冒険を思わせる6本の作品を紹介します。

【作品詳細】
『新釈四谷怪談』
1949(昭和24)年、158分(前篇・後篇)、モノクロ、スタンダード
監督:木下惠介/原作:鶴屋南北/脚色:久板栄二郎/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:田中絹代、上原謙、滝沢修、佐田啓二、山根壽子、杉村春子
子を流産し病がちな妻・お岩を疎ましく思う夫・民谷伊右衛門は、悪党の直助にそそのかされ、自ら妻を毒殺する。罪の意識とお岩の恨みに怯える伊右衛門は次第にお岩の亡霊を見るようになる。無残な死を遂げるお岩と、仇討のために闘う妹・お袖を、田中絹代が一人二役で怪演。誰もが知る名作怪談の、木下流センスによる“新”解釈版。
【上映会概要】
日程:2025年9月21日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。
■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場をご利用ください。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。
- 先着順で整理券を配布いたします。
- 会場では注意事項をあらかじめアナウンスさせていただきます。