【終了しました】2024/10/22(火)~25(金)【協力事業】上海映画週間 in 浜松 謝晋(しゃしん) 生誕100周年記念上映特集「生命の燃焼」

中国の映画巨匠・謝晋(しゃしん)は、昨年生誕100周年を迎えました。この記念すべき節目に合わせて、中国上海市にあるアジア有数の映画博物館「上海電影博物館(Shanghai Film Museum)」との連携のもとに、木下惠介記念館にて謝晋生誕100周年記念上映特集「生命の燃焼」を開催することになりました。

中国の映画界において「第3世代」の監督として知られる謝晋は、1923年に浙江省上虞市(現・浙江省紹興市上虞区)で生まれました。四川省江安国立戯劇専科学校の演劇学科を卒業後、上海大同電影公司の助監督として経験を積み、1951年に監督デビューしました。『女子バスケット5号』(1957)で脚光を浴びた後、『紅色娘子軍』(1961)、『舞台の姉妹』(1965)、『牧馬人』(1981)、『芙蓉鎮』(1987)などの傑作を世の中に送り出し、中国を代表する映画監督の一人として、数多くの国際映画祭で賞を獲得しました。また、インタビューで『紅色娘子軍』での演出法は浜松出身の映画監督・木下惠介の代表作『二十四の瞳』から啓発を受けたと話していることから、謝晋が日本映画から深い影響を受けたことが伺えます。

生誕100周年をきっかけに、木下惠介監督の出身地である浜松で日本映画との絆が深い謝晋監督の珠玉の秀作を上映することで、日中映画交流から映像文化の未来を探る機会となることを願っています。


【開催情報】

上映日:10月22日(火)~25日(金)
上映開始時刻:①10:00~(9:30開場)②14:00~(13:30開場)
会場:木下惠介記念館・アートホール
定員:80名(先着順)
入場料:無料
お申し込み:不要。直接会場へお越しください。

※すべての上映作品はデジタル修復版。中国語・英語字幕のみ。
※上映開始する前に、作品解説あり。
※最終日(10/25)は午後の回のみ。事前に上映スケジュールをご確認ください。
※木下惠介記念館の常設展示を鑑賞するには別途料金が発生するので、予めご了承ください。

・主催:公立大学法人静岡文化芸術大学 地域連携センター、上海電影博物館、上海市対外文化交流協会
・協力:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
・後援:上海電影(集団)有限公司、浜松市、中日新聞東海本社、静岡新聞社


上映日程上映作品
10月22日(火)①10:00~ 『紅色娘子軍』(110分)
②14:00~ 『三人の李さん』(82分)
10月23日(水)①10:00~ 『女子バスケット5号』(85分)
②14:00~ 『舞台の姉妹』(112分)
10月24日(木)①10:00~ 『三人の李さん』(82分)
②14:00~ 『女子バスケット5号』(85分)
10月25日(金)①10:00~  上映なし
②14:00~ 『紅色娘子軍』(110分)

【上映作品】

上映日時:①10/23(水)10:00~ ②10/24(木)14:00~

『女子バスケット5号』

(1957年/カラー/85分) 
主演:劉 瓊、秦 怡、曹 其緯

【あらすじ】
中華人民共和国建国で撮影された初のスポーツをテーマにしたカラー長編映画。または、謝晋が中国映画界の新星になるきっかけとなる作品。本作は、バスケットボール選手の田 振華に焦点を当て、彼のスポーツ人生と、恋人と共に経験した喜びと悲しみの物語を描く。


上映日時:①10/22(火)10:00~ ②10/25(金)14:00~

『紅色娘子軍』

(1961年/カラー/110分)
主演:祝 希娟、王 心剛、向 梅、金 乃華、牛 犇

【あらすじ】
南シナ海北部に位置する海南島を舞台に展開する実話を基にした物語。国民党につながる反動地主・南 覇天から暴行を受けた下女・呉 瓊花は島中央部のジャングルに逃れた。そこで共産党員の洪 常青と出会い、ようやく女性部隊「紅色娘子軍」に参加し、革命を起こそうと決意した。


上映日時:①10/22(火)14:00~ ②10/24(木)10:00~

『三人の李さん』

(1962年/モノクロ/82分)
主演:劉 侠声、範 哈哈、姚 德氷、関 宏達

【あらすじ】
食肉加工工場で働く大李が、健康のために同僚の老李に一緒に運動するよう誘うが、拒否された。しかし、老李の息子・小李が運動大好きだ。一連の出来事によって、ついに老李は積極的に運動するようになった。同じ苗字で性格の異なる3世代を描くコメディ映画。


上映日時:①10/23(水)14:00~

『舞台の姉妹』

(1964年/カラー/112分)
出演:謝 芳、曹 銀娣、上官 雲珠

【あらすじ】
謝晋全盛期の作品。1940年代の中国、女性だけによって演じられる越劇の劇団を舞台に、そこに逃げ込んできた藍 春花という女性と劇団の師匠の娘・刑 月紅の人生の歩みを描いている。新しい時代の到来と共に、彼女たちの社会が解放され、生まれ変わる物語。

■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場をご利用ください。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。


【同時開催】

日中映画文化交流シンポジウム「日中映画交流から映像文化の未来へ―謝晋・生誕100周年からの問い」

開催情報】
日時:2024年10月27日(日)10:00~17:00(9:30~受付開始)
会場:静岡文化芸術大学 176大講義室
入場料:無料、要事前申込。
定員:200名
主催:静岡文化芸術大学 地域連携センター、上海電影博物館、上海市対外文化交流協会
協力:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
後援:上海電影(集団)有限公司、浜松市、中日新聞東海本社、静岡新聞社

※本講座は、映画上映、講演・ディスカッションの二部構成です。