2026/1/18(日) 木下惠介記念館映画上映会『婚約指環(エンゲージ・リング)』
日本映画界の偉大な女性映画人・田中絹代は、14歳で松竹に入社してから67歳で亡くなるまで50年以上を映画に捧げ、約260本もの作品に出演、さらに6本の映画を監督しました。その姿は、没後50年をまもなく迎える今日に至るまで、深く映画史に刻まれています。
戦中から戦後にかけて、純情派から一流の演技派俳優として成長する中で、溝口健二、小津安二郎、成瀬巳喜男などの日本映画を代表する名監督から絶大な信頼を得た田中絹代が、特に革新的な演技を見せたのは、木下惠介の監督作品でした。田中と木下の二人は共に映画への不屈の愛と情熱を宿し、日本映画を牽引しました。本特集では、その強い絆を象徴し、二人の映画人の魂が重なる作品を紹介します。

【作品詳細】
『婚約指環(エンゲージ・リング)』
1950(昭和25)年、96分、モノクロ、スタンダード
制作・監督・脚本:木下惠介/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:田中絹代、三船敏郎、宇野重吉、薄田研二、吉川満子、増田順二
病気療養中の夫の主治医であり若く壮健な江間と惹かれ合ってしまう女を田中絹代が演じる。戦後日本人俳優としてはじめてアメリカを訪問した田中絹代による、帰国後第一作。国内ではアメリカナイズされた田中への猛烈なバッシングが起こり、本作の評価も影響を受けたが、三島由紀夫も絶賛するなど、隠れた木下映画の名作。
【上映会概要】
日程:2026年1月18日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。
■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場をご利用ください。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。
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