2025/11/16(日) 木下惠介記念館映画上映会『陸軍』
日本映画界の偉大な女性映画人・田中絹代は、14歳で松竹に入社してから67歳で亡くなるまで50年以上を映画に捧げ、約260本もの作品に出演、さらに6本の映画を監督しました。その姿は、没後50年をまもなく迎える今日に至るまで、深く映画史に刻まれています。
戦中から戦後にかけて、純情派から一流の演技派俳優として成長する中で、溝口健二、小津安二郎、成瀬巳喜男などの日本映画を代表する名監督から絶大な信頼を得た田中絹代が、特に革新的な演技を見せたのは、木下惠介の監督作品でした。田中と木下の二人は共に映画への不屈の愛と情熱を宿し、日本映画を牽引しました。本特集では、その強い絆を象徴し、二人の映画人の魂が重なる作品を紹介します。

【作品詳細】
『陸軍』
1944(昭和19)年、87分、モノクロ、スタンダード
監督:木下惠介/原作:火野葦平/脚色:池田忠雄/撮影:武富善男
出演:田中絹代、東野英治郎、上原謙、三津田健、杉村春子
明治大正昭和と続く福岡のとある一家の年代記。陸軍省後援の国策映画として製作。
出征していく息子の姿を追いかける「軍国の母」の細かな感情の機微を、田中絹代が全身全霊で伝える。本作が国策映画にそぐわないとして軍にクレームをつけられ、次回作が中止になった木下は映画界を一度去ることになる。2025年は終戦から80年にあたる。
【上映会概要】
日程:2025年11月16日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。
■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場をご利用ください。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。
- 先着順で整理券を配布いたします。
- 会場では注意事項をあらかじめアナウンスさせていただきます。