2025/10/19(日) 木下惠介記念館映画上映会『はじまりのみち』
日本映画界の偉大な女性映画人・田中絹代は、14歳で松竹に入社してから67歳で亡くなるまで50年以上を映画に捧げ、約260本もの作品に出演、さらに6本の映画を監督しました。その姿は、没後50年をまもなく迎える今日に至るまで、深く映画史に刻まれています。
戦中から戦後にかけて、純情派から一流の演技派俳優として成長する中で、溝口健二、小津安二郎、成瀬巳喜男などの日本映画を代表する名監督から絶大な信頼を得た田中絹代が、特に革新的な演技を見せたのは、木下惠介の監督作品でした。田中と木下の二人は共に映画への不屈の愛と情熱を宿し、日本映画を牽引しました。本特集では、その強い絆を象徴し、二人の映画人の魂が重なる作品を紹介します。

【作品詳細】
『はじまりのみち』
2013(平成25)年、96分、カラー、ビスタサイズ
監督・脚本:原恵一/撮影:池内義治/音楽:富貴晴美
出演:加瀬亮、田中裕子、ユースケ・サンタマリア、濱田岳、宮崎あおい、大杉漣
木下惠介生誕100年プロジェクトとして、木下監督の随筆を元に製作され、映画『陸軍』のシーンが印象的に引用される。戦中、国策映画として製作を依頼された映画『陸軍』が「女々しい」と批判されたことに腹を立てた木下惠介は、映画界を去り、故郷・浜松の家族と遠方へ疎開する。病に倒れた木下の母・たまを演じる田中裕子と、『陸軍』で息子を思う母を演じる田中絹代の、二人の田中の姿が重なる。
【上映会概要】
日程:2025年10月19日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。
■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場をご利用ください。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。
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