2024/09/15(日) 木下惠介作品上映会『結婚』

特集『喜劇でありえたかもしれない木下映画』

木下惠介は生涯をかけて49本の映画を製作しました。その中で多くの喜劇を手がけ「コメディの天才」と称されました。一方で、心に響く悲劇も次々と世の中に送り出し、「泣かせの木下」とも言われました。
木下惠介の映画作品において、喜劇と悲劇は紙一重と言われています。観客の笑いを引き出すような喜劇だと思われる作品でも、その時代の風潮や世論を風刺的な演出法で表現する悲劇性が内包されています。逆に、涙が浮かぶ抒情的な作品でも必ずしも悲劇的なテーマを全面的に訴えているわけではなく、希望や期待を持たせる喜劇としての捉え方も見えてきます。
この特集では、木下惠介作品における喜劇と悲劇の違いと同一性、またはその両面性に注目して、喜劇でありえたかもしれない6本の木下惠介作品をお届けします。


Ⓒ松竹 1947

【作品詳細】
『結婚』
1947(昭和22)年、86分、モノクロ、スタンダード
監督・原作:木下惠介/脚色:新藤兼人/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:田中絹代、上原謙、東野英治郎、東山千栄子、井川邦子、鈴木彰三

文江と積は相思相愛だが、文江は失業した父と家族を養うため、なかなか結婚ができない。一方、積の母親の唯一の楽しみは積の結婚だった。ある日、故郷からその母の危篤を知らせる電報が来た・・・戦後の厳しい世相に苦しむ恋人同士の戸惑いを描く社会派メロドラマ。お見合い結婚が主流だった終戦直後の時代に、自由恋愛による結婚に憧れる若者の共感を得て成功を収めた。


【上映会概要】
日程:2024年09月15日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。

■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場を
  ご利用ください。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。