【終了しました】2024/08/18(日) 木下惠介作品上映会『肖像』

特集『喜劇でありえたかもしれない木下映画』

木下惠介は生涯をかけて49本の映画を製作しました。その中で多くの喜劇を手がけ「コメディの天才」と称されました。一方で、心に響く悲劇も次々と世の中に送り出し、「泣かせの木下」とも言われました。
木下惠介の映画作品において、喜劇と悲劇は紙一重と言われています。観客の笑いを引き出すような喜劇だと思われる作品でも、その時代の風潮や世論を風刺的な演出法で表現する悲劇性が内包されています。逆に、涙が浮かぶ抒情的な作品でも必ずしも悲劇的なテーマを全面的に訴えているわけではなく、希望や期待を持たせる喜劇としての捉え方も見えてきます。
この特集では、木下惠介作品における喜劇と悲劇の違いと同一性、またはその両面性に注目して、喜劇でありえたかもしれない6本の木下惠介作品をお届けします。


Ⓒ松竹 1948

【作品詳細】
『肖像』
1948(昭和23)年、73分、モノクロ、スタンダード
監督:木下惠介/脚本:黒澤明/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司
出演:井川邦子、三宅邦子、三浦光子、菅井一郎、東山千栄子、佐田啓二

不動産屋の金子は、購入した家に住んでいた貧乏画家の一家を追い出すために、妾のミドリと父娘を装いその家に住み始めた。ある日ミドリは画家に肖像画のモデルを頼まれる・・・現実味を緻密に表現し、木下映画の中心テーマ「真善美」を謳歌する傑作。日本映画を代表する2大巨匠の木下惠介と黒澤明による最初で最後のコラボレーション作品。

第3回毎日映画コンクール監督賞


【上映会概要】
日程:2024年08月18日(日)①10:00〜 ②14:00~
開場:上映30分前
会場:木下惠介記念館・アートホール
入場料:100円
定員:80名
主催:木下惠介記念館(浜松市旧浜松銀行協会)
お申し込み:不要。当日受付のみ。上映一時間前より受付開始します。

■ 満員の場合は、入場をお断りすることがあります。ご了承ください。
■ 公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際は近隣の有料駐車場を
  ご利用ください。
■ 浜松駅バスターミナル3番のりばより全路線「鴨江アートセンター」下車。